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INTERVIEW|
物流倉庫の管理に向いている人を調査

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目次
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物流倉庫の管理に向いている人、活躍できる人とはどんな人なのでしょうか?ファイズオペレーションズの物流倉庫で面接を担当し、多くの人の採用に関わってきたH.Sさんに、お話を伺いました。

H.Sさん
2012年入社
面接官
H.Sさん
肩書より重要なのは「信頼」
失敗も糧にできる人と出会いたい

アルバイトとして入社後、半年で正社員に登用され複数の拠点立ち上げを経て、現在拠点長を務めるH.Sさん。未経験から現場管理を学び、現在は採用・育成にも携わる立場として、働く人の「ありのまま」を評価する面接を心がけながら一人ひとりが挑戦しやすい職場づくりを意識しています。信頼を積み重ねることでキャリアは自然と拓けていくと語ります。

倉庫管理「未経験」から所長への道のり

悩みながら飛び込んだ倉庫管理の世界

入社のきっかけを教えてください。

大学卒業後の1年間スキー場のアルバイトをした後、地元に戻ってきたときにアルバイト先として選んだ物流倉庫がファイズオペレーションズです。

ワーカーとして半年ほど勤務した後に社員登用され、小田原の新しい拠点のオープニングメンバーとして参加することになりました。その後も、2~3年ごとに拠点異動を重ね、現在は「横浜杉田事業所」の所長を務めています。

アルバイトから社員になろうと思った理由を教えてください。

社員登用の話をいただいたときは、正直“就職”というものから逃げていたタイミングで、自身のライフワークに悩んでいる時期でした。そのとき、周りのほとんどの社員の方々が親身に相談に乗ってくれて、「社員になったらこういうふうになるよ」「大変なこともあるけど挑戦してみたら?」と背中を押してくれたんです。

いい先輩たちと一緒に働けると思ったのが、社員になろうと思った一番の理由でした。

現場で求められる“向いている人”とは

人に興味を持ち、素直に応じられる人

ご自身が「この仕事に向いている」と
思ったのはどんなときですか?

もともと黙々と作業したり、決められた段取りをこなすことは性に合っていました。でも実際に現場は一人で完結する仕事ではなく、さまざまな人と連携しながら動くことが多いので、そういう部分もすごく楽しいと感じていました。

人と話すことに前向きでいられるのは、現場管理の仕事に向いている要素かなと思います。

実際の現場で「成長しやすいタイプ」はどんな人ですか?

やっぱり、教えてもらったことに対して「こうすればいいんですね」と素直に受けとれる人ですね。こちらからも声をかけやすくなりますし、周りのサポートも受けやすいので成長が早いと感じます。明るくやりとりできる人は、現場管理者になったときにワーカーさんから相談されやすくなる印象です。

未経験から覚える
倉庫管理の仕事

出勤初日から1週間の準備期間

入社後は、どのような1週間を過ごしますか?

出勤初日は、倉庫内の上長にあいさつをして、社内にあいさつメールを送るところから始まります。その後、倉庫内を案内し、今後の勤務場所の説明やシフトをお伝えして初日は終了します。

最初の1週間は、倉庫独自のオリエンテーションを実施します。オリエンテーションでは、安全講習や就業規則の確認、今後の業務内容、現場管理の担当者になるまでの流れなどを説明しています。並行してe-ラーニングによる講習も受けていただき、全体のことが分かってきてから、少しずつ実際の作業に入っていきます。

特に未経験で入社した方は、やっぱり緊張はすると思いますが、「今やれることを着実にやろう」という気持ちで取り組んでくれる人が多いです。

1ヵ月後には「人に教える側」へ

2週間目からの仕事の流れは、どのように変わりますか?

ピッキングや仕分けなどワーカーさんの実作業を経験した後、入社から2週間~1ヵ月で「トレーナー」として現場に立つことになります。その頃には緊張が少し和らぎ、自分が経験した実作業を人に教える側として、自信を持って仕事に取り組めるようになります。

トレーナー後のキャリアステップを教えてください。

トレーナーを経験した後は、「リーダー」として現場の運営を指揮する立場になります。ポジションが上がるにつれ、数字の管理顧客とのコミュニケーションなども担うようになります。トレーナーとしてデビューした後も、周りの先輩たちがしっかりサポートしていく体制を整えています。

倉庫管理の採用面接で大事にしていること

失敗を糧に前を向ける人かどうか

面接では、応募者のどんな点を重視していますか?

これまでのキャリアを振り返って、「次はこうしたい」と考えられているかどうかは大きなポイントです。失敗した経験があっても、それをバネに未来描いて言語化できる人は、入社後も伸びていきます。

転職活動をされている方の中には、過去について質問したときに「あの時はどうしようもなかったんです」「上司に相談したけどダメでした」と諦めてしまう方もいますが、それだとファイズで活躍していくのは、なかなか難しいかなと感じます。

過去を糧にできている人には
どのような特徴がありますか?

たとえば、「過去の失敗について、ご自身はどう捉えていますか?」と質問をしたときに、「こういうやり方もあったかもしれません」と具体的に振り返れる人は、自分で課題改善を考えて、しっかり次のアクションにつなげていけると思うので、前向きな印象があります。

質問から見える“自己評価と意欲”

応募者の個性を引き出すために、どのような質問をしていますか?

「自分の同期が10人いたら、自分は何番目だと思いますか?」と質問をして、その理由を聞いています。

性格によって評価が分かれるので、自分で1位と言う人もいれば、5位や8位などバラバラです。順位そのものに意味があるというよりは、これまで自分が積み上げてきたものを、ご自身がどのように評価しているかを参考にさせてもらっています。

応募者の多くが回答に悩むのは
どのような質問でしょうか。

今後のキャリアをどうしたいですか?と聞いたときに悩む方が多い印象です。もしかすると、ファイズでどうなりたいかというビジョンを面接時点で具体的に描ける人は少ないかもしれません。ただ、そのなかでも自分の将来像を具体的に話してくれる方は、やっぱり熱量がありますし、真剣さが伝わってきます。

応募者の本音に耳を傾ける面接

応募者の「逆質問」で多いものを教えてください。

社員の人柄や職場の雰囲気について聞かれることが多いです。若い年代も多い職場なので、休憩時間は好きな音楽やファッションの話、食べ物の話など、ざっくばらんに会話をしていると伝えています。

面接の初めに趣味をお聞きすることもあるので、「同じ趣味の人もいますよ」と話したり、共通点がない場合でも「新しい風を吹かせてほしい」という歓迎の気持ち伝えるようにしています。

10年以上の面接経験を通じて、変化を感じることはありますか?

以前は『面接=マインドセット』だと思っていたところがあって、応募者がどんな方であれ「ファイズに入るなら、こういうマインドでいてほしい」と自分の考えを強く伝えていました。

でも最近は、中途採用の方に対して「こういうビジョンで進んだほうがいいんじゃないか」という価値観は、相手の負担になりかねないと思うようになりました。今は面接時に、応募者の方の“ありのまま”を評価したいと考えています。

こう思うようになった背景には、自分自身が覚悟を決めて入社した原体験があると思います。「応募者の方が、本当に覚悟を持って入社できるようにしたい」という気持ちで面接する――そのことに向き合っています。せっかく入社してくれた方には、途中で辞めずに長く働いてもらいたいという思いもあります。

未経験からキャリアを築くということ

「信頼を築く」という日常から始まる

現場管理のキャリアについて教えてください。

キャリアを積み上げていくには、小さなステップの積み重ねが大事です。積み上げるべきものは何か?と言えば、それは上司や同僚からの「信頼」だと思います。たとえば、一般職から主任に上がりたいと考えている場合、自分が主任になったつもりで日頃から同僚や上長との接し方を意識してみるといいと思います。

そして面談のときには、自分が歩みたいキャリアについて、しっかり言語化して話をしていただくのがいいと思います。そうすれば、上長たちもそういう目線で育成していきますし、「ちょっと難しいことも言うけど一緒に頑張ろう」と応援します。

ただ待っているだけでは、キャリアアップの機会はなかなか訪れませんので、自分が目指したいキャリアは、ぜひ言葉にして伝えてほしいと思います。

最後に、応募者の皆さんにメッセージをお願いします。
H.Sさん

未経験から始める方は、自信を持って入ってきてほしいです。たとえば、接客経験があってコミュニケーションに自信があれば、現場の管理に活かしながら「自分はコミュニケーションが得意なんだ」と信じてやり切ってほしいです。

どうしても倉庫内で仕事をしていると、現場の雰囲気に飲まれて自分の強みを忘れてしまう人も多いものです。初心を忘れず、これまでの経験を信じてチャレンジしていただきたいと思います。

新しい仕事に触れることが、新たな経験になると思うので、それを楽しみながら、自分の糧にしていってもらえたらうれしいです。

ファイズオペレーションズ
社員のインタビュー

ここからは、未経験から正社員になった方の体験談や、アルバイトから正社員登用された現場管理の皆さんの「仕事場のリアルな日常」を紹介しています。未経験の方も、同業から転職を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトから正社員に
なった人の体験談

K.Nさん

臨床心理士から物流業界へ

異業種からアルバイトとしてファイズオペレーションズに加わったK.Nさん。現場での気づきや丁寧な報連相を重ねて信頼を築き、倉庫立ち上げメンバーとして社員登用を実現し、現在は品質検査を担う工程管理者としてチームを束ねる存在に。現場全体を俯瞰しながら、トレーナー育成や作業の最適化にも取り組み、「仕事はコミュニケーション」と語る姿勢が現場に安心感を与えています。

倉庫管理はきつい?
現場の本音

K.Yさん

飲食業・役所勤務を経て物流業界へ

副業で経験した倉庫アルバイトから現場管理に興味を持ち、入社2ヵ月で工程管理者として独り立ちしたK.Yさん。現在は15〜20名のワーカー(アルバイト・派遣スタッフ)をまとめながら、業務改善や育成にも取り組んでいます。3児の母として家庭と仕事を両立しつつ、「チームで成果を出す面白さ」と「信頼関係で現場が変わる実感」に日々やりがいを感じています。

物流倉庫の日勤と夜勤の違い

M.Kさん

現場管理としてのキャリア成長を求めて転職

前職でも物流業界に携わっていたM.Kさんは、さらなる成長を求めてファイズオペレーションズに転職。入社当初から新形態の倉庫立ち上げを任され、現在は70~80名が働く24時間稼働拠点の夜勤帯を統括しています。安全・品質・生産性を重視した現場管理を行いながら、イレギュラー対応や部下育成にも奔走中し、今後は現場経験を武器に、計数管理や経営視点での活躍を見据えています。

メディア監修
ファイズオペレーションズ
株式会社
ファイズオペレーションズ株式会社
画像引用元:ファイズオペレーションズ公式HP
(https://op.phyz.co.jp/)
計画を守り、流れを整える
現場の一歩先を考える仕事

ファイズオペレーションズは、大手ECの物流を支えるパートナーとして、
関東・東海・関西・九州エリアの倉庫現場を運営しています。

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“人と現場を動かす”プロフェッショナルとして、社会の流れを支えながら、物流の前線を走り続けています。

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