未経験アルバイトから
正社員になった人の体験談
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2022年にアルバイトで入社したK.Nさんは、物流業界未経験から1年4ヵ月目で正社員に登用されました。入社のきっかけや社員登用の決め手、現在の業務内容と仕事のやりがい、面白さについてお聞きしました。

信頼を築く報連相の力
臨床心理士としてのキャリアから一転、物流の現場に飛び込んだK.Nさん。入社後は早い段階でトレーナー研修や倉庫の立ち上げを経験し、1年4ヵ月で正社員登用へ。倉庫立ち上げを経て、現在は品質管理(QA)の工程を担いながら、育成にも注力しています。今後はさらに拠点規模の大きな現場でマネジメント視野を広げたいと話します。
未経験から物流業界に入った理由
部署を問わず多くの人と
コミュニケーションができる
前職では、臨床心理士として約4年勤務していましたが、一度自分を休ませようと考えて退職しました。その後、地元に戻ってアルバイト先として見つけたのがファイズオペレーションズです。
アルバイト入社した当初は体を動かす仕事に慣れるのが大変でしたが、痩せるのにちょうどよかったかもしれません(笑)。当時から、部署を問わず多くの人とコミュニケーションを取りながら働く雰囲気があって、まさに前職と通じるところがあったと思います。
2022年8月にアルバイトとして入社し、2023年12月に正社員登用されました。現在は江東深川事業所で中古スニーカーの品質検査(QA:quality authentication)の工程管理を担当しています。
江東深川事業所はワンフロアのみの比較的小規模な倉庫で、一日の工程を通して管理する人数は40名程度です。
倉庫立ち上げが
正社員登用のきっかけに
同じ時期に入ったメンバーが先に社員になったのが、一番の転機だったと思います。当時、新たに葛西事業所を立ち上げるということで、2~3ヵ月前から川口など当社の別事業所でトレーナー研修を受けて、オープニングメンバーに参加しました。そこから1年ほどでリーダーになり、社員登用のお話をいただきました。
どのような仕事を担当しましたか?
立ち上げ直後は現場のルールや運用を整備中だったので、Amazonの担当者やファイズの正社員の方と話し合いながら、気づいたことを都度共有させてもらう場面もありました。
葛西事業所は荷受けが小さい倉庫で、入庫処理から搬送まで一人でやるので、気づいたことがあったら、自分から言うしかないという状況でした。円滑な運用を見つけるための試行錯誤の時期だったので、「こうした方がいいかもしれないです」と、よく声に出していました。
評価されたと思いますか?
やっぱり一番は、わからないことを物怖じせずに聞く、コミュニケーションの部分かと思います。トレーナーやリーダーは、必要なことを社員に伝える役割があるので、報連相は大事にしていました。
荷受けの担当者としてドライバーさんともやりとりするので、業務がよりスムーズになるように話を聞いて、それを現場にこまめに報告していました。立場に関係なく、現場を良くするために何ができるかを常に考えて行動していたことが、評価いただいたのかもしれません。
倉庫管理の正社員の仕事内容
その日の欠勤者を確認し、スタート時の人員配置を決定します。
ワーカーさん(アルバイト・派遣スタッフ)も配置につき、業務を開始。
中古スニーカーの品質認証(QA)工程では、ワーカーさんが検品する中で判断に迷う商品があれば社員が確認し、それでも対応が難しい場合やイレギュラー時には、前工程の鑑定士に確認して品質を担保します。
二次流通(一度市場に出た商品が、再び販売されること)という特性上、作業量は当日にならないと分からないため、1時間ごとに進捗確認を行います。作業量と進捗状況をこまめにチェックしながら、人員配置も調整し、定時退勤を目指します。
1時間の休憩を取ります。
QAの工程には高い専門性が求められるため、ワーカーさんの育成にも時間がかかります。余裕があるときは、工程間で人員を入れ替えて積極的にクロストレーニングを実施し、QA担当者の柔軟な対応力を高めています。
その日のオペレーションを終了し、締め作業を行います。翌日のシフトを確認して、人員配置を事前に決めておきます。
お疲れさまでした。
社員登用後の変化と成長
社員になって数字の重みを意識
違いを感じる場面はありますか?
受託元から示された生産性の数字を意識するようになったのが一番の変化です。たとえば、現場で誰かがつまずいてしまったとき、アルバイト時代よりもよりシビアに数字を見ながら、「ミスが起こりやすい環境を、どう改善していくか」という視点で考えるようになりました。
安全管理への意識も高まり、荷物を乗せたラックやカートがアンロックしていないか、常に意識して見るようになりました。
変わってきたのですね。
そうですね。トレーナーのときも、安全上のルールを指導する立場ではありましたが、なぜ、それが起こるのかを分析する力は、社員になってからより身についた気がします。
立場が変わり、
人に「伝える力」が伸びた
スキルは他にもありますか?
フィードバックのスキルは上がったのではないかと思います。今はトレーナーを育てる立場になって、ワーカーさんへの指導は基本的にトレーナー自身に任せています。
たとえば、ミスをしてしまった人に対してのフィードバックを工夫してもらうために、「こういうふうに伝えてほしい」と、具体的に共有することが増えました。
今担当している部署はクライアントの信用に直結する重要な品質管理の工程ですし、特に二次流通ならではの注意すべきポイントがあるので、ワーカーさんには、ただ「気をつけて見て」と言うのではなく、「この靴の品質管理は、こういうことが起こりやすいから、ここを注視してほしい」といった具合に、指示の背景も丁寧に伝えるようにしています。
トレーナーやワーカーさんが現場で判断しやすくなり、ミスの防止にもつなげる伝え方が大切だと思っています。
現場管理のやりがいと実感
目標の定時を守る達成感
教えてください。

自分で考えた対策が功を奏して、翌月の数値が目標値に収められたときなどにやりがいを感じます。日々のオペレーションでは、時間ごとの生産性を確認しながら人員配置を調整して、業務を定時内で終わらせられたときには達成感も大きいです。
現場には年齢や性格の異なるワーカーさんが多くいますが、一人ひとりに合わせたコミュニケーションを意識すると、本人のモチベーションが上がる場面もあります。結果として生産性や品質管理に良い影響が出たり、メンバーの成長を実感できることもやりがいです。
どのような工夫をしていますか?
朝一番に前工程の社員に声を掛けて、その日の人員状況を確認しています。それをもとに1日の流れを頭の中でざっくり組んで、進捗が厳しそうであれば、自分の担当工程から人員を出せますと事前に伝えておきます。
小規模な拠点だからこそできることかもしれませんが、こうした工程間の声かけが、流れをスムーズにしています。
そうですね。江東深川事業所はAmazon倉庫のような24時間体制ではなく、19時が定時と決まっています。人員が足りているのに配置を間違えて残業が発生すると、その分人件費もかかってしまうため、「定時終了」を守るよう業務に取り組んでいます。
「仕事=コミュニケーション」だと思っていますし、前職は臨床心理士だったので人と話したり調整することが苦じゃないんです。他のタスクを抱えていても、人とのコミュニケーションを優先して、先に流れを決めておけば自分の手が空く時間も分かる。空いた時間を使って、資料作りなどのタスクもこなせると思います。
物流倉庫の仕事に
必要なのは“合わせる力”
人と合わせ、チームを前に進める
そう思います。今まで出会った先輩方はフランクに話しかけてくださって、業務上の課題なども言い出しやすい雰囲気をつくってくれていました。そういう先輩たちに育てられたので、今度は自分がそういう存在でありたいと思っています。

人と合わせるという意味で「合」ですかね。物流倉庫の仕事のイメージとして、あまり人と関わらずに静かに作業したいというワーカーさんもいると思いますが、そこに配慮しすぎて、その人がミスしたときに言いづらい環境になるのが一番良くないと思っています。
周りと合わせながら、現場の水準を受託先の基準に近づけていく意味でも、“合わせる”という姿勢が大事だと思っています。
これまで小規模の拠点で経験を積んできたので、今後はAmazonさんのような大規模EC物流倉庫での現場管理に挑戦したいです。より広い視野でマネジメント力を高めていきたいとも思っています。
K.Nさんが社員登用された背景には、次のような姿勢がありました。
- 課題に気づいたとき、躊躇せず共有する姿勢
- 教わったことを着実に実行し、日々改善に努める姿勢
- 自分の工程だけでなく、前後の流れにも目を配る意識
立場にかかわらず「こうしたほうが良いかもしれません」と提案できることや、現場の情報を整理して報告する力が、評価につながったそうです。日々の行動が信頼を生み、そこからキャリアが広がっていく――。この姿勢は、未経験から現場管理を目指すすべての方にとって参考になるはずです。
株式会社

(https://op.phyz.co.jp/)
現場の一歩先を考える仕事
ファイズオペレーションズは、大手ECの物流を支えるパートナーとして、
関東・東海・関西・九州エリアの倉庫現場を運営しています。
流れを整える力が、物流業界内での信頼につながっています。
“人と現場を動かす”プロフェッショナルとして、社会の流れを支えながら、物流の前線を走り続けています。