PAGE TOP

物流業界の面接「逆」質問の聞き方

当メディアはファイズオペレーションズ株式会社を
スポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
目次
MORE

“物流”と一口に言っても、業界を構成している企業の業態はさまざま。その働き方やキャリアパスも大きく異なります。ここでは、物流業界の企業における採用面接で、入社後のミスマッチを防ぐ「逆」質問について詳しく解説します。

なぜ逆質問は重要なのか?

逆質問は志望動機の
裏付けになる

イメージ

転職活動における面接は、企業が応募者を評価する場であると同時に、応募者側が企業を見極める大切な機会でもあります。面接の最後のほうで尋ねられる「何か質問はありますか?」という問いは、労働条件や職場環境について確認できる機会であると同時に、自分自身の熱意や意欲、入社後のビジョンを示すチャンスでもあります。

採用担当者の多くは、応募者の逆質問から『志望動機を裏付ける意欲』を読み取っています。具体的な視点としては、企業研究の深さや入社後のビジョン、物流業界への理解度などが挙げられます。とはいえ、業界未経験者が深掘りできる質問には限度があるのも事実です。採用担当者が、どのような逆質問を多く受けているのか知ることで、より質の高い質問で他の応募者との違いを示すことができます。企業研究の深さを示しながら他の応募者と差別化させましょう。

面接で評価されやすい逆質問

入社後の評価基準について

逆質問の中でも多いのは、評価基準に関する内容です。入社後の具体的なイメージを持っていることが伝わる質問であり、自己成長やキャリアアップに対する意識の高さもうかがえます。入社後の評価基準について知ることは、物流業界において求められる能力の指針にもつながりますし、その企業が何を大切にしているのかという価値観を理解することでもあります。

評価基準について質問する場合は、企業の重視するポイントについて理解したうえで、そこに向けて努力したいという意思表明をすると、好印象を与えることができます。

オープニング配属の割合や
準備体制について

拠点のオープニングメンバーとして立ち上げに携わることは、貴重な経験であり、成長の機会でもあります。準備体制についての質問も、しっかりと働きたいという意欲の表れと言えるでしょう。オープニングに向けて既存拠点でのトレーニングを前提としている物流企業は多いはずです。

一方で、新たな拠点は確立された体制がない中でのスタートとなることが多く、準備内容について企業側から満足な回答が得られるとは限りません。そのような状況でも、自己成長の機会として新拠点立ち上げに志願すれば、熱意とチャレンジ精神を評価されることでしょう。

SVや拠点長の
キャリア形成について

現在SVや拠点長として活躍している人材のキャリアパスに関する質問は、この会社でステップアップしたいと具体的に考えていることの表れと言えます。物流業界での長期的なキャリア展望を持っており、企業の一員として貢献したいという意欲も感じられます。

実際のキャリア事例を知ることで、応募者自身も具体的なビジョンを描くことができますし、目標とすべき存在があることで入社後のモチベーション向上にもつながるでしょう。SVや拠点長を目指すうえで必要なスキルを身につけることにも前向きになるはずです。

面接時に避けるべき
質問とは?

採用面接時の逆質問は、内容によっては好印象を与えることができますが、避けるべき質問の仕方もあるため注意が必要です。

待遇面に関する
質問ばかりはNG

イメージ

給与や休日、福利厚生などの待遇面に関する質問ばかり続けることは逆効果です。働くうえでの待遇はもちろん大切な情報ですが、そのことばかりに偏った質問だと、仕事そのものへの関心が薄いと判断されるリスクがあります。仕事内容よりも条件重視だという印象を与えてしまうことは避けましょう。

タイミングと聞き方を工夫する

待遇面について確認したいときは、まず先に、仕事への関心を示す質問を行うことをおすすめします。業務内容やキャリアパスについての質問を行い、その後に条件面の質問をするという流れであれば自然に受け入れられるでしょう。

待遇面の質問をする場合には、質問の意図を説明することも大切です。「長く働き続けるために、ワークライフバランスについて教えていただきたいのですが」といったように、質問の背景を申し添えることで印象は変わります。

【聞き方には要注意!】夜勤や異動に関する
“質問のコツ”

物流業界は昼夜を問わず仕事が流れており、夜勤シフトで働いている人も多くいます。また、倉庫を中心に仕事が回っているため、ときには勤務地の変更(拠点間異動)をすることも珍しくありません。このような労働条件はライフスタイルにも影響を与えるため、事前に詳しく知っておきたいという応募者も多いことでしょう。

夜勤や異動があるかどうかは
拠点による

物流業界の前提として、夜勤や異動が珍しいものではないことをふまえたうえで、自分が働きたいと考えている拠点に夜勤や異動があるかどうかを確認します。24時間稼働の倉庫ではまずもれなく夜勤シフトがあると考えましょう。そのうえで、自分が夜勤シフトに入れるかどうかを考えます。

全国各地に拠点を持つ企業の場合、拠点間で異動を命じられることもあります。都市圏であれば拠点間の距離が比較的近く、転勤なしで異動できるケースもありますが、能力や適性を買われて遠隔地への移動を命じられる可能性もゼロではありません。

夜勤について逆質問する場合

イメージ

夜勤について聞く場合、絶対に避けたいという意思が見えてしまう聞き方はNGです。「夜勤はありますか?どうやったら避けられますか?」と聞くのではなく、「倉庫のシフトはどのように組まれていますか?夜勤と日勤のローテーションや体調管理の取り組みについて教えてください」というように、“避ける”ではなく“どう対応するか考える”姿勢が伝わる質問の仕方を工夫しましょう。

異動について逆質問する場合

異動について聞く場合、キャリア形成と絡めることでネガティブな印象を与えずに質問することができます。「様々な拠点で経験を積む機会はどの程度ありますか?異動を検討する際には、個人の能力や家庭事情などのバランスを考慮いただけるものですか?」というように聞けば、意欲をアピールしつつも、個人の事情への配慮を確認するアプローチになります。

未経験から、“現場を動かす人”へ――。当メディアでは、物流という社会インフラの前線で、人と工程、時間と成果を見極めながら現場を動かす「現場管理(工程管理)」を目指す皆さんを応援するメディアです。経験の有無にかかわらず、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなることを願います。