物流管理のお仕事~運行管理者~
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物流業界の仕事というと、肉体労働をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、国家資格である「運行管理者」は、安全管理や運行計画の策定など専門的なスキルが求められる職種です。ここでは、運行管理者の仕事内容や資格の魅力をご紹介します。
運行管理者の一日
運行管理者は、ドライバーが安全に業務を行えるよう管理・サポートするポジションです。ある営業所での一日の流れを見てみましょう。
安全靴、ヘルメット、作業着に着替えます。
ドライバーの体調確認やアルコールチェックを実施します。
当日の配送ルートやスケジュールを最終確認します。
休憩を取りながら、午後の運行状況を把握します。
車両の位置情報や配送の進捗状況を確認します。
帰庫したドライバーの点呼と運行日報を確認します。
翌日の運行計画を整理し、業務終了です。
運行管理者が扱う機材・システムの種類と特徴
アルコール検知器(飲酒検査機器)
乗務前後の点呼において、ドライバーの酒気帯びの有無を厳格に確認するためにアルコール検知器を使用します。法律で事業所への設置と使用が義務付けられている最重要機器であり、常に正確な測定ができるよう、センサーの有効期限管理や定期的な保守・校正が欠かせません。
運行記録計(デジタルタコグラフ)
車両の速度、走行時間、走行距離などを自動的に記録するデジタルタコグラフ(デジタコ)のデータを扱います。記録された客観的なデータをもとに、法定の休憩時間が確保できているか、急発進や急ブレーキがないかを解析し、ドライバーへの具体的な安全指導に活用します。
IT点呼システム・映像記録機器
早朝・深夜や遠隔地での点呼を正確に行うため、Webカメラや生体認証を備えたIT点呼システムを操作します。モニター越しにドライバーの顔色や健康状態を確認するほか、ドライブレコーダーの映像データを抽出してヒヤリハット事例として安全教育の教材に用いるなど、機器を駆使して運行の安全を担保します。
運行管理者の仕事ポイント
安全運行の確保(点呼・車両管理)
トラックやバスなどの事業用自動車の事故を未然に防ぎ、安全かつ確実な輸送サービスを提供するための運行管理を行います。乗務前後の対面(またはITを活用した)点呼を確実に実施し、酒気帯びの有無、睡眠不足による疲労度、疾病の状況などを細かく確認します。また、車両の日常点検が適正に行われているかチェックし、整備不良に起因する事故リスクを低減させます。さらに、天候や道路の渋滞・通行止めなどの運行上の危険情報を収集し、乗務員へ適切な指示を与えることも重要な役割です。
ドライバーの心身の健康チェックとケア(健康管理)
個々のドライバーの健康状態を日々把握し、過労運転や体調不良に起因する重大事故を防ぎます。毎日の点呼における顔色や声のトーンの確認と乗務の可否判断を厳格に行い、少しでも不安がある場合は乗務を控える、あるいは交代要員を手配するなどの措置を講じます。また、定期健康診断の確実な受診はもちろんのこと、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や脳・心疾患などのスクリーニング検査の受診を推奨し、ドライバーが長期的に安全に働き続けられるよう健康維持をサポートします。
無理のない運行計画の策定(乗務割・経路管理)
ドライバーに過重な負担がかからないよう、労働関係法令や「改善基準告示」を遵守したうえで、安全かつ効率的な運行計画(シフト・配車)の作成を行います。具体的には、1日の拘束時間や連続運転時間(原則4時間以内)、休息期間の基準を厳守し、ゆとりのある配送スケジュールを組み立てます。また、渋滞の発生しやすい区間や天候などの実情も考慮に入れ、適切な休憩施設や仮眠場所が確保できるかどうかも含めて、実効性のある計画を策定・修正し、運行の安全性を根底から支えます。
法令遵守の管理と安全指導(教育・データ分析)
貨物自動車運送事業法などの関連法規に基づき、事業所の適正な運行体制を維持・管理し、乗務員の安全意識を高めます。運行記録計(タコグラフ)や運転日報などのデータの解析と指導を通じて、速度超過や急発進・急ブレーキなどの危険運転がないかを確認し、個々のドライバーの運転特性に応じた的確な安全指導を実施します。また、年間計画に基づいた乗務員に対する定期的な安全教育や、ヒヤリハット事例の共有などを通じて、事業所全体のコンプライアンスと安全品質の向上を図ります。
運行管理者資格を取得するメリット
キャリアアップにつながる
国家資格の取得により、物流管理の専門職としての評価が高まります。将来的に管理職を目指す際にも有利に働く場合があります。
物流業界での需要が安定している
運行管理者は営業所ごとに一定人数の選任が法律で義務付けられているため、資格保有者への需要は継続的に見込まれます。
デスクワーク中心の働き方ができる
物流業界は肉体労働のイメージがありますが、運行管理者はオフィスでの管理業務が中心です。体力面に不安がある方にも取り組みやすい職種といえます。
